GlobalGameJam2014@JAISTレポート
GlobalGameJam2014を、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)で開催、参加したのでそのレポートを書いてみます。運営側と参加側どちらも体験したので、まとまりきれない部分もありますがどうかお付き合いください。
JAIST(じゃいすと)では、GGJ2010で日本で二番目に開催していました。その後、ゲームサークルの運営のもと2013と2014で合計3回目の開催となりました。GGJの会場数は309会場から488会場へとさらに伸ばし20,000人以上の参加登録者、日本国内でも20会場で開催されました。
1月24日 Global Game Jam 2014@JAIST(石川県) (会場告知ページ)
基調講演
Global Game Jam 2014 Keynote - YouTube (日本語字幕の選択可)
今回の基調講演は、
- アンチャーテッドのリードゲームデザイナーで現南カリフォルニア大学の准教授
- ニューヨーク大学工Game Innovation Labに所属する日本人アーティスト
- 「風ノ旅ビト」や「Flowery」のゲームデザイナー
といった方々から、「ゲームジャムに参加してるお前らサイコー!」、「試作品を作ってみよう」や「注目してもらえるゲームを作る方法」と言ったメッセージを頂けました。個人的には「風ノ旅ビト」のゲームデザイナーの方からメッセージをもらえこれでけでもゲームジャムに参加した価値がありました。
チームビルド
石川会場では、今回は参加者10人で構成は院生8人、高専生1人、講師1人。その内、日本語の話せない外国人の方がいたので、日本語の話せる外国人の方と同じチームに入ってもらいました。
チームをどう分けるかは、前回まで運営側で全て決めていたのですが、今回は予めリーダーだけ決めておきその場で自己紹介してリーダーを中心に皆で決めてみました。少しグダグダになってしまい運営の準備不足感もありましたが、なんとか最終的に5人、5人の2チームになりました。
テーマ
Global Game Jam 2014 - Theme Announcement
以下のフランスの著作家の言葉が元になっているそうです。
日本語に訳すと、「私達は物事をあるようには見ないで、私達が在るように見ている。」だそうで、なんだかよくわかりませんよね...(^_^;)
ひとまず、テーマと関連さえしてしまえば(こじつけてしまえば)後はとにかく魅力的な作品を作ること、挑戦することに意味があるのだと思います。
作品
チームA「Gorgon」
という訳で作品紹介です。チームAはUnityで開発し、テーマから自分や他者の「変化」や「関わりあい」まで落ち着き、10種類以上あった企画の中からOculus Riftを利用できそうで、おもしろそうなものを選びました。
「自キャラクターが相手を攻撃することで敵キャラクターと肉体を交換して、より強い自分になれる」というメカニクスを採用しました。ゲーム名の「Gorgon」はゴルゴーン(メデューサなどでお馴染みの)から、「攻撃方法は相手の目を見ること」とOculus Riftのモーションセンサーを活かして操作できることを目指しました。
チームB「Electro House」
チームBは、iOS向けアプリをXcodeで開発し、テーマから「擬人化(擬猫化)」という方向性で「猫の姿をした電気の精霊が部屋の電気をつけてくれる」というゲームになりました。
妖精がコンセントへ入ると別の部屋(別の階層)へ移動し、プレイヤーは右側のスライダーを移動させることで別の視点に切り替えられ、全ての電気をつけて、アンテナまで誘導できればクリアとなります。
背景やキャラクターデザインが鮮やかなドット絵で世界観の完成度が高いですね。
ぜひApple Storeでの公開まで行って欲しいです。
まとめ・感想
個人的に5回目か6回目くらいのゲームジャム体験ですが、プログラムを書かない進行役になったのは初めてでした。上手くできただろうと思う部分(序盤の進行とチーム全体の意思合意など)と悔やんでも悔やみきれない部分(開発環境構築の苦戦や敵AIの実装ができずまるまる1人分のリソースが無駄になったなど)がありますが、それはそれでいい経験になったと思います。
当初、テーマの難解さに苦しめられ「実はこれポルトガル語で書いてあるんじゃないか!?」「宇宙語か!?」という場面もありましたが、なんとか各々のチームでプレイできるところまで行けました。
自分のチーム内では、CEDEC2013の講演を参考に、ブレストからKJ法を利用したり3時間毎に進捗管理を行いポストイットを利用し、いつでも見れるようにしたりすることでコミュニケーションを円滑にすることを試みてみました。実際のところ、どれだけ上手く行っていたのかはチームメンバーの話を聞いてみないとわかりませんが、なかなか充実していたとおもいます。
また、日本各地の会場責任者をまとめて頂いた福岡会場の金子さん、支援して頂いたIGDA日本の小野さん、中林さん、またその他関係者の方々にここで感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました!
今後は自分が忙しくなることもあり、運営団体の中心メンバーが就職活動に入るのでいつできるかわかりませんが、今年度内にもう一度はゲームジャムや金沢八耐(ハッカソン)とかできればいいですね。ではでは。