GGJ2013@JAIST で生まれた3つのゲーム達

            

つい先日、1月25日〜27日にGlobal Game Jam 2013という世界規模のゲーム制作イベントが開催されました。http://globalgamejam.org (英語)


GGJは今年で5回目ですが、昨年以上に会場や参加者が増え、世界320箇所、14000人以上の学生やアマチュア、プロの方々が参加、3000以上のゲームが開発・公開されたそうです。


…と、そんな中、石川県の山奥にある北陸先端科学技術大学院大学JAIST)では、学生団体主導でGGJ2013@JAIST を開催していました。(告知サイトはこちら →http://kokucheese.com/event/index/66716/

ちなみに、JAISTでは2010年にもGGJを開催していたので、3年ぶり2度目の開催となります。

        

ではさっそく、石川会場の11人の参加者で開発した3つのゲームを紹介していきます!

  • Team A 「Murderer or Cupid!?
    • タイトル画面

 

    • プレイ画面

 

 

 








 

プレイヤーはキューピッドとなり、街を歩く異性のキャラクターに矢を当てることで、男性と女性を結びつける恋愛成就シューティングゲーム


ただし、キャラクターは矢が当たることで血を流し始めるため、プレイヤーは一定時間が過ぎる前に異性のキャラクターに矢を当ててあげないとゲームオーバーという生々しさ。嫌いじゃないです(笑)


矢が的中し、キャラクターが倒れ血を流し始めると、無音の中「ドクン…ドクン…」と心臓の鼓動の音だけが流れる様は、緊張感と絶望感が再現できているかと思います。失敗してしまった場合は、心拍停止音が無情にも響き渡ります。。


制作陣は5人チームで全員プログラマー。開発環境はWindows XNA Game Studio 4.0で開発。途中参加者や無茶して参加してくれた運営メンバーなどで編成してしまったせいで大変だったと思いますが、どうやら早期に試作品ができていたようで、完成度の高いユニークなゲームに仕上がったと思います。おつかれさまでした!

 

  • Team B Dancing Fairy in the Bald Head
    • タイトル画面

 

    •  デモ画面

 

 

 

頭の上に住む妖精が、元気のない毛根に注射器で「ドクンドクン」と栄養を与え、髪の毛を元気にするゲーム。

可愛い女の子の妖精がアニメーションで頭の上を走り回り、ダンスしているかのように禿頭の上を走り回ります。栄養を与えていると、上空からから手(現在はただブロック)が襲ってくるので、逃げながらも毛根に元気を与えます。

 

ただ、残念ながら…未完成です。。

 

 

自分がリーダーとプログラマーを兼任しましたが、Unity上でのSpriteStudioで作成したアニメーション(JavaScriptC#)の統合が上手く行かず、ずるずると時間が過ぎてしまいました。ステージが球体でキャラクターや髪の毛が浮いていたりと調整できてない点もたくさんあります。。(終わった直後に気づいたことですが、始めからC#で書いておけばよかったんじゃ…?)

 

 

ただ、製作中は楽しかったので善しとしたいです(笑)

 

開発環境はUnityで、アニメーションはSpriteStudioで作りました。SpriteStudioは初めて触ったとのことですがよく動いていると思います。

ちなみにメンバー構成は、リーダーとプログラマー、アニメーションとプログラマー、サウンドとグラフィックという3人組で、なかなか交流できない情報・知識・マテという別々の研究科の学生で組めました。GGJの掲げるCollaborationができ自分は割と満足しています。

  • Team C BullEscape
    • タイトル画面

 

    • プレイ画面

 

Bull(雄牛)がプレイヤーの持つ金色のりんごを目掛け、襲ってくるゲーム。

Bullがプレイヤーに接近するとスローモーションになり、「ドクン…ドクン…」という心音が流れ、プレイヤーの緊迫感を表現できていると思います。

細かい点ですがスローモーション時に、Bullは顔をプレイヤーに向け睨んできます。

 

また、Webブラウザ下記のURLを打ち込むことで即プレイできるという…ファミコン時代のゲームを思い出します。http://150.65.93.99:8000

そして複数人の同期通信プレイにも対応しているようです。すごい。。

 

開発環境はWeb Standard(HTML5, JavaScriptで開発しています。メンバー構成は、JAIST博士留学生3人で組んでもらいリーダー、プログラマー、グラフィッカーという具合でした。このチームも早い段階で試作品ができており、「この後、更に何を実装するんだ…」と思ってたらまさか、同期通信プレイの機能追加で「複数人プレイ」の実績(Diversifiers)解除…レベル高いです。

 

総評・まとめ

今回、GGJ2013@JAIST、石川会場は@IL_yoshiokaとJAISTゲーム開発交流サークルのメンバーで主催・運営を行いました。学部生のいないJAISTでは就活や卒論の時期と重なり、参加者集めに苦戦していましたが、なんとか3チームで3つのゲームを開発し無事に成功をおさめることができました。

 

協賛を頂いたサイバーエージェントの方もありがとうございました!3日間飢えることなく、開発に専念できたと思います。

 

GGJをJAISTで開催するには、交通アクセスがJR金沢駅から2回乗り換えが必要で少し悪い気もしますが、研究環境としては素晴らしい場所ですし、会場も広くて使いやすく、もっと設営に時間かけることができればいろいろとできそうです。

3日間引きこもるイベントとして、結構打って付けだったりします。

 

と言いつつ、今年のGGJの会場の半分くらいは深夜は会場を締め、より気軽に参加しやすい環境になってきてると思うので(もともと参加しやすかったりしますが)、興味を持たれた方はぜひ来年にでも近場の会場を探して参加されることをおすすめします。ちなみにGGJは、やりたいという人と場所さえあれば誰でもできます。

 

来年もGGJできたらいいですね!それでは。